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先日離婚し、仕事は旧姓でしていたのもあり、肝心なところでは旧姓使用等出来ないことをよく分かっていた私は迷わず復氏しました。

離婚に際し私が転居。新しい土地で前職と同じ仕事を探しながら前夫と離婚調停。中々話し合いが出来ず調停が長引き。

調停離婚と言うのは調停が成立しないと離婚届は出せません。そして調停が終わるまで求職活動を待つわけにもいきません。

面接で、調停が終わり次第旧姓に戻すこと、資格は旧姓で持っていたのもあり、離婚が成立するまでは旧姓使用をし、戸籍名が変わり次第社会保険などの氏名変更するという話で就職となりました。

来たばかりの職場でいきなり改姓すると職場でも取引先でも混乱するのでと快く旧姓使用を認めてくださいました。

しかし。

初出勤日。靴箱、ロッカー、タイムカード、全てが婚姻時の姓にされていました。

皆様に挨拶するときは「こちら○○さんです」旧姓で紹介された為旧姓で自己紹介。

その時。

「その人の名前○○は偽名です!本当の名前を仕事で使うのが常識です。皆様、この方を○○と呼ばないように。△△さんが本名ですのでそちらを使うようにしてください!」「あなた、偽名で皆様を騙して仕事する気ですか?」

面接時快く短期間の旧姓使用を認めてくれた常務は短期間で戸籍名も○○に変わること。そうなると私のプライバシーもあからさまになり、旧姓は括弧付きの住民票で確認しているし資格は旧姓。短期間で改姓すると皆混乱すると言ってくれたのですが

「戸籍名が本名。旧姓など偽名です。そんなもので仕事をするべきではない」と譲らず。

旧姓には法的根拠はありません。人様の好意で使うものでしかないと思い知りました。

こうやって一人でも「偽名です」

あっという間に旧姓使用など吹き飛びます。

旧姓は届を出したらその場で消滅するものであり、「偽名」と言われても反論するすべは無いのです。

仕方なく旧姓と戸籍名どちらがどちら、と皆様が混乱する中、

就職して2週間後。あっけなく話し合いがまとまり、調停成立。すぐ離婚届を出し、戸籍名が○○となり、住民票を持参すると

「皆様。本日付けで△△さんが○○さんとなりましたので本日から○○さんと呼んでください」

戸籍名が変わる。理由はほぼ結婚、離婚、養子縁組しかありません。

新職場に入って早々本来は知らせるものではない「今離婚が成立した」などという事をスピーカー並みに知らせる事にもなりました。

前夫はせいぜい総務に家族変更届を出す位で済んだと思います。全く受けた傷は比べ物になるものではありません。

「旧姓使用すればいい」

職場が認めたとしても。

一人でも「旧姓使用などまかりならん」

という人がいればそんなものは簡単に吹き飛ぶ事を。

知っていただきたいと思います。

何年か前某タレントさんが夫婦別姓なんて結婚する覚悟が足りないと発言され、賛否両論の反応でした。

当方、法改正を待てず、ペーパー離婚し、事実婚にして別姓にする予定の者です。

まず最初にしたのは会社への手続き問い合わせです。お互いの職場で事実婚の配偶者を家族扱いしてくれるかどうかの確認です。社則には婚姻に準じる間柄と記載されていましたが確認やそれを証明する書類などの確認。幸い両方共に事実婚であっても扶養手当は受け取れると回答を頂けましたが「なぜ離婚届まで出して事実婚にするのか」理由を聞かれ、沢山の書類に理由を書かなくてはなりません。当然離婚届を出し、離婚後の配偶者をそのまま配偶者とするのですから不正受給をされないためと当然の手続きですがこれも沢山の書類に理由書と署名捺印。これも各部署にいちいち説明を求められ、プライバシーを皆の前で説明するのは大変でした。証明に求められたのは未届妻(夫)にした住民票と公正証書でした。離婚届を出した後未届妻(夫)の住民票にするには役所相手に説明を求められたり一筆理由を書くと聞いており今から不安な思いでいます。

そして事実婚にする為には離婚の意思も無いのに離婚届を出さなければなりません。

別姓にする為の手続きと割りきって書くつもりでもいざ本物の離婚届を書くのはかなり精神的にも辛いものでした。しかも離婚届には二人の成人が証人欄に本籍地、住所署名捺印が必要です。

事実婚にするための離婚届と説明しても偽装離婚して不正受給をするつもり、離婚後の二人の生活のすべての責任を負うと思われ、なかなか協力してくださる方が見つからず難儀しました。

次は事実婚→法的に全くの他人になるため遺言書は必須です。でないとまだ子供がおらず共有名義にしている我が家は一方が亡くなったら残った方は下手したら家まで失うのですから。これも後々問題にならないよう行政書士に依頼し、遺言を作成し、法務局に預けなければなりません。自宅に置いていて紛失したり火災で焼けたら大変ですから。

次は今入っているお互いの生命保険の受取人は事実婚の配偶者でも受け取れるのかの確認です。ここで大抵の生命保険は事実婚の配偶者の受け取りは無理なためせっかくかけ続けていた保険を解約し、別の保険会社を探さねばなりません。

後々生まれてくる子供の姓も決めなければなりません。これは妻姓は書きにくい読みにくいで幼い頃中々自分の姓を漢字で書けなく読んで貰えなく苦労した経験からあっさりと夫姓に決まりました。そして親権は妻が持つ。姓は夫姓、親権は妻。姓が違っても両方ともあなたの親だ、と子供に示すためそう決まりました。

そして会社にも提出が必要なのと、人間生きていると何があっても不思議ではないので二人の間柄の今後の事を公正証書にして作らなければなりません。これも素人では無理で行政書士に頼みます。

遺族年金は、確実に事実婚関係であり生計を共にしていた証拠を作るだけ作った方がいい。年金事務所に事実婚であったことを示すためのアドバイスを頂き、住民票と公正証書は当然必要。まず今までは生活費は妻が夫のキャッシュカードで生活費をおろしていたのですが、事実婚になったら一度夫の口座から妻への口座に毎月振り込み(逆だと生計を共にしていた証拠にはならないそうです。まだ世間は夫が生活費を妻に渡すものと認識しているのを再認識しました)そこから生活費をおろす手間がかかる事をしないといけません。公共料金も契約者変更、契約者妻、支払いは夫口座からに変更。ネットの買い物も妻アカウントに夫名義のクレジットカードを設定。扶養手当が会社から出ていた証拠も保管しておかなければなりません。保険年金が3号に入っているとかなりの確率で遺族年金はスムーズに受け取れますが、残念ながら二人とも正規雇用で年金も保険も別々のため断念。あとは周りから夫婦と認めて貰っていた証拠に二人の連名の消印がある郵便物。なので年賀状は不可です。共通の友人は多いのですが今時は年賀状以外プライベートで郵便物など届きません。ここが今もって解決していません。

一番の苦労は、相続、年金、そういった細々した法改正、社則改正はしょっちゅうある事です。法改正があっても事実婚関係の家庭に通知が来るわけではありません。当然です。事実婚などという制度は日本にはないのですから。

はっと気がついたら生活が困難になっていた、では話しになりません。毎日新聞を隅々まで読み、小さいニュースまで目を通さなければなりません。仕事から帰ってまず風呂だビールだというわけにはいかないのです。これも自身も事実婚という行政書士に何か法改正があったら知らせて貰えるよう頼もうと思っています。

後はどちらかが急病などで倒れて搬送された時、事実婚の配偶者では書類にサインも出来ない病院が多いことです。常に三か月以内に発行された住民票を持ち歩き、ダメならあらかじめ準備している婚姻届を最寄りの役所に出し、婚姻届受理証を持って病院に戻るしかない。退院したら又あらかじめ準備していた離婚届を提出する。署名に協力してくださった友人には何セットもの離婚届、婚姻届に署名捺印してから貰っています。

婚姻届を出し、改姓していたら上記の苦労は全く必要ありません。自動的に相続でき、遺族年金も受け取れ、扶養手当も普通に出て、病院でサインも出来、家計の分担など夫婦で決めれば良いのですから。

周りへの説明が不要だったことは救いでした。お互いの親兄弟は遠方で住んでおりあまり行き来もなく、そこに既に独立して家庭を持った我々が許可を得たり報告は不要と判断したからです。(しかしこれも最初から事実婚だったらお互いの親の反対や要らぬ心配をかけるため何度も足を運び説明し納得して貰う必要があると思うとかなり気が重くなります。)近所も元々表札を二つあげて別姓夫婦(意外にももう別姓で婚姻届を出せると思っている人は多いです)として認識されているからです。

今日本でいつでも自分の望んだ名前で生きていくにはこれだけの手続き、日々の負担があります。

我々は一度婚姻届を出し、結婚式もし、様々な手続きもしました。

その時に比べ数倍の負担がある事実婚移行。

「改姓しないのは結婚の覚悟がない」と言う人に是非とも知ってほしい現実です。

私は50代の女性です。

私はまだ結婚など縁がない頃から結婚改姓するのが嫌でした。何故婚姻届ひとつで氏名という数十年使ってきたものを変えて別人にならなければならないのか。全く合点がいかなかったのです。まぁ私が結婚するまでには別姓が選べるようになるだろう、と軽く考えていました。しかし野党が審議をと出す度に与党が拒否。話し合いにも議論にもならず、全く法改正が見えず、そのうち私も結婚する事になりました。私は正直に相手に「結婚するのは嬉しいし幸せだけど名字は変えたくない」夫は即「じゃ俺が改姓するわ」しかし、夫が調べてきてくれたのは、夫の職場は女性は結婚後旧姓使用出来るが、男性は一切旧姓使用が出来ないという事でした。私の職場はむしろ旧姓使用が普通、という位旧姓使用が出来ます。これで夫に改姓させるのはあまりにフェアではありません。なら事実婚なら双方改姓せずに済む。しかし、夫の職場は事実婚は一切認めておらず、扶養手当ては勿論、年金保険の3号にも入れない。それは列記とした法律違反ですが、入れなくとも罰則はなく、事実婚の配偶者を3号に入れていない企業がある事を知りました。家族として認めないのだから私が出産しても夫は育児休暇も取れません。そして認知したとしても子供手当ても出るかどうか。何ヵ月も話し合った結果、私が夫の姓に改姓し、婚姻届を出し、私が旧姓使用する事にしました。職場、プライベート、病院、などで名前を使い分け、一体私は誰なのだと言う位混乱。身分証明書は全て戸籍名になり、次々旧姓が消えました。周りからは「結婚したのになぜ旧姓を名乗り続けるのか。本当は夫さんの事好きじゃないんでしょ?」心ない事を言われたことはもはや数えきれません。そんな中2015年、選択的夫婦別姓が最高裁の大法廷にあがることになりました。これで選択的夫婦別姓が可決する!戸籍に私の名前が帰ってくる!しかしかじりついて見ていたテレビのテロップには「合憲」頭が真っ白になり、その後テレビで何を報道したのかさえ分からない位泣き続けました。翌日の新聞で「旧姓を通称とすることにより・・・」何処の国の話をしているんだ、と一日中泣きました。私は確かにプライベートだけではありますが旧姓を名乗ります。しかし日本では戸籍名しか本名となり得ない事を思い知っている私は名乗ったり呼ばれたりする度「・・・今私は嘘をついている・・・」いくら最高裁で旧姓を通称使用、と判決文に書かれたのだから堂々と名乗ればいいと自分に言い聞かせても「今私は嘘をついた・・・」この気持ちはどうしても消えることはありませんでした。勿論判決文で国会で論ずる、となっていても国会で話し合われる事はなく。そうしたら又裁判が起きました。しかも4件も。自民党でも議連が立ち上がったり、議員でも賛成を表明する人も出てきた。今度こそ決まる!しかし最高裁に上告さえされない裁判も含め、全て敗訴、となりました。見えかけては消え、見えかけては消える光。そうこうしているうちに私は50歳。このまま死ぬまで「私は嘘をついた」と生き続ける事になるのか。ニュース記事や新聞を読み込んでいると、ひとつの裁判で「海外で別姓で婚姻手続きしていたら日本でも法的な夫婦と認められた」これだ!私たちも海外に飛ぼう!しかしそれと同時にコロナが世界的に大流行し、実質的に海外には行けない。若いときは思い立ったら「来月オーストラリアに行きます~」「2週間後に台湾に行きます~」国内旅行と変わらない感覚で海外に言っていたと言うのに。こんな時に限って。いつになったら海外に行けるのか。他国はワクチンなどを条件に入国を認めているのに日本はいつまでたってもワクチンは打てない。帰国後14日隔離される。それだけの休みなど取れません。しかもそれが何年続くのか。それを調べているうちにとうとう私の心が折れました。光が見えては消え、を繰り返し、海外に行こうとしても何年後になるか分からない。夫に「私の名前を返して!」毎日泣き続けました。数年もたてば海外に行ける。その数年すら待てない位私の心は数10年かけて自分でも分からないくらい壊れていっていたのです。夫は今年社長が変わったばかりだ、と事実婚を配偶者として認めてほしいと何日もかけて交渉してくれ、3号の問題、扶養手当て、緊急連絡先も私、というのを勝ち取ってくれました。遺言書作成、公正証書作成、お互いの生命保険に問い合わせ。それが終われば事実婚にすることに決めました。「家族のあり方に関わり」「慎重な議論」当事者はもう待てないのです。たった数年。それすら待てないのです。海外で婚姻手続きしても戸籍には載らないため日本で婚姻届を出した夫婦と全く同じ扱いとはなりません。しかしそれも法律が追い付いてくれる事を信じて、全ての準備が整い次第、離婚など全く考えられない私達夫婦が。別姓になるため「離婚届け」を出しに行きます。

先日、田中さん(仮名)から大体お話は伺いました。その方と結婚したのであって、〇〇家と結婚した訳でなくても、そのように考える人が多いのがこの国で、保守的な家制度、家父長制の最たる物です。そのような考えの方がいるから、選択的夫婦別姓制度がすんなりと進まず、足枷となっているのかも知れません。
供養も自由であって然るべきなのに、色々外野が入ってくると面倒なことになります。
お墓参り、ご供養はどなたでも自由に出来る権利があります。
選択的別姓問題と同じで、中々平行線を辿る難しい問題ですね。

しかし、そこから世間の厳しい声にさらされる事になりました。
「夫が死んだらさっさと名字を変えた」
「夫の事好きじゃなかったんだろう。好きだったら無理してでも法要もするし名字を変えるはずない」
「鈴木家とさっさと縁を切ってけしからん嫁だ」
夫と結婚し、私が鈴木姓になったことを亡き夫は本当に喜んでいました。
私も亡き夫と名字を別にし、喜んでくれた亡き夫を裏切った思いで身を引き裂かれる思いでした。
しかしこうまでしないと法要や先祖供養の出費で女一人食べては行けないのです。
私は今も亡き夫が大好きです。
毎日毎晩遺影の前に亡き夫の好物を供え、二人で話ながら食事したり飲んだり。
生前と違うのは夫からの返事が無いだけ。
今でも夫は私と一緒にいてくれると信じています。
ですが、生活出来ないほどの法要から逃れるには、
鈴木家の長男の嫁という立場から逃げるためには亡き夫と別姓になるしかなかったのです。
私は今もまごうことなく亡き夫の妻だと思い、暮らしています。
別姓になったからこそ私の身の丈にあった夫と夫の両親の供養が自分で出来るようになったのです。
ですが、世間は
「死んだあと離婚しやがった」
「夫の供養が面倒だから逃げたに違いない」
と非難されるばかりです。
姓が違うと夫婦では無いのですか?
夫婦として妻として夫の供養してはいけませんか?
鈴木家の墓に夫を納骨し、鈴木家の人には内緒で分骨し、夫を手元供養しています。
私が死んだ後、私のお骨と一緒に永代供養をして欲しいと3人の子供に頼み、名字など関係ない天国で夫と又夫婦として暮らしたいと思っています。

その上
「あんたが亡くなったらあんたの子供に鈴木家の法要一切を頼むことになるからそのつもりで」
私と夫の間に子供はいませんでしたから、先の夫との子供に鈴木家の先祖供養一切を任せると言うのです。
仏様は増える一方です。
これでは私が家を売ってお金を作っても足りません。
私の子供は夫とは養子縁組は勿論していませんし、一緒に暮らしたこともないのです。
その子供に夫婦二人分数ヶ月の収入が掛かるような鈴木家先祖代々の法要をさせる訳にはいきません。
私の子供は私の先の夫が亡くなったら自分の父の供養もする身です。
何度も法要を簡略化させてほしい、私の子供に法要を継がせないで欲しいと何度も頭を下げ親戚を回りましたが許して貰えず、
一回忌の段取りを親類がする前に、と
「姻族関係終了届」
を出し
「私はこれからも生きていかなくてはなりません。罰当たりの私と縁を切ってください」
しかし
「あんたは鈴木だろう?鈴木である限り長男の嫁のつとめは果たして貰う」
もう打つ手はこれしかない、と複氏の手続きをし、生まれた時の姓に戻し
「田中(仮名)となった私が鈴木家の先祖供養は出来ません」
罵声を浴びましたがなら仕方がない、と鈴木家の法要は義妹の役目になりました。姓が鈴木で無ければ夫の供養はもう出来ないのだろうか?この会に相談させて貰ったら住職様に繋いで頂き、「名字と供養は何の関係もありませんよ。妻としてこれからも供養なさってください」と教えて貰い救われました。その3に続く

私は50代の女性です。40代の時子連れ再婚しました。子連れ再婚と言っても3人とも成人しており、3人の子供は父親と一緒に住む、一人暮らしを始める、など自分で生き方を決め、私の夫とは「母の再婚相手」
として仲良く過ごしていました。
その子供も次々結婚。子供が生まれ、夫は
「俺にとっても孫だ」
大変可愛がってくれ穏やかな日々でした。
その夫が56歳で急死。
持病も何もなく私が帰宅したら倒れており、病院に運んでも手のほどこしようがなく、そのまま数日で亡くなりました。
泣く暇もなく、通夜、葬儀。
現実が受け入れられず呆然としている暇もなく、49日の法要。
夫は所謂本家の長男でした。
「鈴木家(仮名)の法要なのだから」
当地では冠婚葬祭にとてもお金がかかります。
亡き夫の両親の法要も、夫婦あわせての収入2カ月分は毎回掛かっており、「他所から来た嫁に両親の法要をしてほしくない。私がします」と義父母の遺産全て相続した義妹は
「でもやっぱり法要は長男の務め」一円もだしてくれず、
非常にきつい出費でしたが夫にも私にも良くしてくれた義父母のためにと法要だけではなく、盆や彼岸も二人分のボーナスがなくなる程の出費。
しかし何とか二人で働けば何とか食べては行けるのだからと鈴木家の先祖供養は欠かさず親類の皆さんをもてなしやって参りました。
49日の法要時。
夫の叔父にあたる人から
「女所帯になったが、法要は必ず今まで通り。それが長男の嫁の役目だ」
それではとても生活出来ません。
何とか法要の簡略化を許して欲しいとお願いしても聞き入れて下さいませんでした。

その2に続く

私の弟は私がまだ高校生のころに母方の旧姓に改姓しました。母方の家が女性しかいなかったため、母方姓を存続させるのが理由です。

当時、それによって家族の絆が崩壊するといった議論は全くなく、また父方の家も理解を示していたと記憶しています。あれから20年以上が経過しますが、姓が異なることによって兄弟仲が悪くなることなどなく、考えたことすらありません。そもそも家族間においては、互いの名前を名字で呼び合うことなどありえません。

夫婦が別姓となり、例えば長男が父親の姓を、次男が母親の姓を継承した場合、私の家族とほぼ同じケースになりますが、私の家族はいまでも大変仲がよく、仲が良すぎると思うほどです。夫婦別姓に関しては様々な議論がありますが、私の家族のようなケースはごく一般的であり、子供の姓が問題になったことはありません。

なお、弟は中学生のころから両親と異なる名字でしたが、それで何か問題(学校でいじめられる等)が発生したことはなかったと思います。

夫婦別姓議論では、必ずといっていいほど子供の姓が問題にされますが、子供のころから姓が異なるケースは珍しいことではないと思います。そして繰り返しになりますが、そのことによって家族の絆がなくなったという事は少なくとも私の家族ではありませんでした。

私は40代男性です。
先日結婚し、私が妻の姓へ改姓しました。
当初は妻が変えると言っていたのですが、仕事上、改姓手続きが比較にならない程多く、また仕事で旧姓を使う際の制約が多かったため、私の方を変えることにしました。
私自身、結婚するなら相手と同姓になりたい、という気持ちがあったため、自分自身の改姓には余り抵抗はありませんでした。

改姓手続きはとても大変だと聞いてはおりましたので、覚悟して挑みましたが、
想像以上に難儀なものもありました。
特に、海外の証券会社の口座の改姓手続きは、調べても殆ど情報が無く、担当者と英文メールでのやり取りを繰り返して行いました。

海外証券口座の姓変更は、以下の様な手続きです。

■期間
開始:2019/9/6
完了:2019/9/25

■用意した書類
・パスポートコピー(この手続きの時は新姓に変更手続きが必要)
・戸籍謄本(原本)
・英訳戸籍謄本(自分で英文で作成)
・英訳委任状(自分で英文で作成)
・Form W8-BEN(米国政府に提出、英文で作成)
・証券会社の名義変更依頼書(英文で作成)

■手続き
1. パスポートコピーを送付
2. Form W8-BENを作成、送付
3. 委任状、戸籍謄本(原本)、英訳戸籍謄本を英文で作成、送付
4. 証券会社の名義変更依頼書を英文で作成、送付

■面倒なこと
・姓が変わったことを証明する書類(裁判所が許可した証明書)を提出する必要がある。(質問すると戸籍謄本でOKだった)
・ただし、戸籍謄本を自分で公文書英文で訳する必要がある。国によってはプロに翻訳証明を付けてもらう必要がある。
・委任状、証券会社の書類も全て英文で記載する必要がある。
・メールのやり取りでは、細かいニュアンスが伝わりにくく、何度もやり取りする手間がある。

英訳戸籍謄本は、Web上に書き方が豊富にあり、自分で調べて作成しました。
ただし、住所の書き方や翻訳の正式文体があるため、注意が必要です。

外国人証明書(Form W8-BEN)は、証券会社のWebサイトなどで入手します。
ただし、自署サインが必要となるため、いったん紙へ印刷、サイン、スキャナで電子化して提出と手間が掛かります。
(英訳戸籍、委任状、手続き書類も同じ。)

幸いにも仕事を休んだ日はなく、平日の夜に全て対応できました。書類作成等は約4時間ほどですが、メールのやり取りを含めると10時間程度は掛かっています。
アメリカの証券会社の口座の改姓に挑んだのは、お金を引き出す際に小切手振り出しとなり、姓名が合っていないと取り立てが出来ない可能性があると聞いたためです。

なお、アメリカだったため、戸籍謄本は自己翻訳したものでOKでしたが、他の国では「プロが翻訳して翻訳証明をつけたもの」以外は受け取らなかったり、
アポスティーユ(外務省の認証)や公印認証&領事館認証が必要、と定めている国もあります。この場合はもっと大変ですし、お金も掛かります。

一連の改姓手続きはなかなか骨の折れるものとなりました。
私は望んで改姓したため、多少の苦労は厭いませんでしたが、改姓を義務として押し付けられた方にとっては、非常に苦難の手続きであろうと感じます。
資格やお金の絡んだ手続きは、提出書類も厳格に定められている上、本人確認を確実にするために手続きも時間が掛かります。

「改姓手続きの大変さを乗り越えて結婚の覚悟が生まれるのだ」
と、選択的夫婦別姓に反対している方のコメントを見聞きしましたが、選択的夫婦別姓に反対でも賛成でもない私ですら、心から呆れました。
婚姻したいと願う気持ちと、改姓手続きの面倒臭さは全くの別物です。

この文章を寄せている段階でも、まだ改姓手続きが済んでいないものが幾つかあります。
改姓一つで、どれだけの時間と経費、税金が無駄に費やされているのか…これらの無駄をしっかり検証して、もっと簡便に変えられる仕組みを作るなりして欲しいですね。